景気の悪い話after
2025-11-07


この記事は以前の「景気の悪い話」後日談。
結局事態は好転せず終了が決定したので転職した。新職場での不安だらけな試用期間1ヶ月が過ぎ、まあまあ慣れて落ち着いたので、役に立たない備忘録としてこの度のてんまつを書いておくことにする。

去年(2024年)4月に前職場が畳まれる旨あり、一年後の今年(2025年)8月になって「9月第3週を持って倉庫業務完全終了」とだけ知らせが入る。「次の仕事はあるのかないのかどうなるのか」がはっきりしたのは9月初日。めったに姿を見せない社長が訪れて曰く「ここの倉庫の業務は何もありません」。新事業を進めているけれど、それがいつ軌道に乗るか見当がつかないので、申し訳ないことながら…という話をされた。多少悪意のある言いかえをすると、会社自体は存続し正社員の業務はなんとかするが、非正規(“子会社”から“本社”への派遣)は辞めてもらわんとどうにもならん…ということである。

ここに至り皆やっと、なんかもうダメらしいと自覚した。ユルくて居心地が良く、保険各種も機能していて、仕事はきついが給料もきちんともらえた。「景気の悪い話」に書いた私の、この職場にしがみつく理由は、同僚たちも同じだったらしい。

引導を渡されてひとまず求人情報誌を買い、多少迷って某業種(現職場)へ9月1週目の日曜にweb申し込み、翌日月曜先方より返信あり、明後日に面接(この時点でまだ業務はあったが面接に行くと報告して早退)、翌木曜に採用通知を受け入社日が再来週(9月4週目)月曜に決定。前の職場に籍がある状態で次の仕事が決まったのは自分史上初。

いっぽう9月2週目に入り社長が各社員と面談をすると伝わるも、反故され続ける。各種事務処理の質問をしたいのにラチが開かねえと私は社長に会いに行った。社長は当初嫌そうな顔をしていたが、次の仕事が決まったことを伝えると明らかに表情が和らいだ。会話中の社長の視線は泳ぎまくっていて、今回のことでメンタルに来ているのかなと思ったが、我々も大変なので慮る余裕はない。
去り際、社長はぽろっと「申し訳ないけど会社都合にできんのよ…」

「会社都合ならず」を同僚たちに伝えると全員憮然とした。だって自己都合じゃないもんね!!(赤字ボールドに若干の憤りを込めてみた)
アクティブな人は労基に相談するのだろうが、しかし私も含めて「ユルくて居心地が良い」に甘んじていた者は、文句を言いながらそれを受け入れるしかないのである。

前々職で無職になり求職活動をしたものの、なかなかうまくいかず何度か酷い目にも遭い、精神的にかなり参っていたところで見つけたのがこの倉庫(パート募集)だった。1日7時間・週5日で収入は激減、力仕事の重労働、でも時間の余裕ができてずいぶんのんびり過ごした。
大変なところ助かったのは事実なので、「本当にお世話になりました、貴社のご多幸をお祈りいたします」と最後に結んでおく。
[徒然]

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